年を取ってくると、運動不足になりがちです。そして運動不足になると、健康にもマイナスな影響を与えます。
しかし社会人になると仕事が忙しく、なかなか運動の時間を取ることができません。
今回は、「運動が好きな社会人」「運動が嫌いな社会人」のどちらにもおすすめできる、時間がない社会人でもできる運動方法を紹介します。
運動不足がもたらす影響
運動不足が私たちにもたらす影響は、以下の通りです。
肥満体系になる
年を取ると脂肪がつきやすくなるのは、男女共通です。
その脂肪を燃焼するのに効果的なのが、運動です。運動をしないとその脂肪がどんどん蓄積されていくのはもちろんですが、代謝の低下にもつながります。
そして代謝が低下するとさらに太りやすくなるという悪循環をもたらします。また肌荒れにもつながるため、女性にとっては避けたいことでしょう。
病気にかかりやすくなる
ここでいう病気とは、生活習慣病のことです。血液に関する病気が多く、例えば「高血圧」「心臓病」「糖尿病」などがあります。
いずれも血行の悪さが原因でなるものばかりで、一度かかると治すことが難しいものが多いです。中には二度と治らないものもあります。
身体を動かさないでいると血行は悪くなる一方です。しかし運動をすることによって血行を良くすることができます。
集中力が低下する
運動不足でいると、それだけでストレスはたまっていきます。
そしてこのたまったストレスが、集中力の低下を生み出します。
仕事に集中することができず、それでさらにイライラするといったストレスの悪循環を引き起こすのです。運動不足は仕事への悪影響にもつながります。
精神病になる原因をつくる
運動不足は自律神経系の働きを抑えてしまうので、ホルモンバランスを大きく乱します。その結果、気持ちが非常に不安定になり、うつ病などといった精神病にかかりやすくなるのです。
治療法の一つとして、実際に病院側はうつ病を患っている方に、運動することを勧めています。
効果的な運動方法
「外でできる運動」と「自宅でできる運動」、そして「仕事場でできる運動」の3つに分けて紹介します。
外でできる運動
ジョギング・ランニング
特別な器具は使わず、シューズと運動できる服があればできるので、気軽に始めることができます。また継続的にエネルギーを消費するため、効果的なダイエット法です。
ジョギング・ランニングの時間ですが、20~30分が無理のない範囲で行えるので、おすすめです。走るペースは、自分のペースで問題ありません。これを週に2、3日行うだけでも、効果は十分にあります。
ジョギング・ランニングを行う時間帯ですが、朝も夜もどちらも同じくらいの効果があります。出勤前に行うのは難しい人が多いと思います。
よって仕事が終わり帰宅した後に行い、その後でお風呂に入るという流れが一番取り組みやすいでしょう。しかし、夜は視界も悪く危ないので、通行人や車には十分に注意してください。
ウォーキング

こちらはジョギング・ランニングもきついという人におすすめです。ランニング・ジョギングと同じで、20~30分行うだけでも効果的です。
工夫すれば、ウォーキングは日常生活の運動として取り入れることができます。例えば会社から電車で帰る際、最寄駅の一つ前の駅で降り、そこから歩いて家に帰るといった方法を取ってみましょう。
私も時々この方法を使いますが、夜空や街の景色を見ながら行えるので、いい気分転換にもなりますよ。
自宅でできる運動
スクワット

スクワットは身体全体を鍛えることができ、腹筋だけでなくヒップアップの効果もあるので、特に女性には嬉しい運動方法ですね。また器具もマットも不要なので、誰でもすぐに行うことができます。
6~12回を3、4セット行うのが効果的とされています。一回一回をゆっくり行い、負荷がかかっていることを意識しましょう。
腕立て伏せ・腹筋

器具なしで行えますが、人によってはマットが必要かもしれません。これらも身体に負荷を与えられるので、筋肉が付くだけでなく、脂肪を燃焼させることができます。
腕立て伏せ・腹筋ともに、6~12回を2、3セット行いましょう。腕立て伏せができない人は、膝をついて行うのも効果的です。
仕事場でできる運動
ヒップアップ
やり方は簡単です。椅子に座り、お尻に力を入れた状態を30秒キープするだけです。仕事をしながらヒップアップができるので、とても効率的な運動と言えるでしょう。
ウエストのエクササイズ

こちらも簡単です。まず椅子に座って背筋を伸ばします。そして深呼吸をし、息を吐き切ったところでお腹に力を入れましょう。これを繰り返すことで、お腹の脂肪を燃焼させることができ、ウエスト引き締めにつながります。
継続することが大切
時間がない社会人でもできる運動方法として、今回様々な運動を紹介しましたが、無理なく継続的に行える運動を選びましょう。
どんな運動方法も、短期間では効果がありません。最短でも1~3ヵ月はかかるので、長期的に行える方法を見つける必要があります。
今回紹介した運動は、いずれも1日20分程度の時間で行えるものばかりです。まずははじめられるものから試してみて、その中で自分に合った運動方法を見つけましょう。