■はじめに
投資信託ファンドを購入する投資方法は安全性を確保しながらできるだけ大きく増やしたい、これは、投資信託を始めるすべての方に共通する願いだと思います。
運用をプロに任せるのですから、自分が運用するよりも高い利回りを稼ぎ出して欲しいと願うのは当然のことです。
そこで気になるのはアクティブファンド投資です。
全てのアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないと言われていますが本当にそうなのでしょうか?
高利回りを目指すアクティブファンド投資のメリットとデメリットについて解説します。
■アクティブ運用とは?
アクティブ(行動的)という言葉の通り平均的な運用よりも高い利回りを目指す運用のことです。
目安となる指数(ベンチマーク)を上回る成績を目指す運用スタイルのことです。
例えば、日本株で運用する投資信託の場合、日本株の代表的なインデックス(指数)である日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などのインデックスをベンチマークとして、それを上回る成績を目指します。
○アクティブ運用とパッシブ運用
アクティブ運用の反対語は、パッシブ運用です。
平均株価や株価指数といったベンチマークを上回ることを目的としているアクティブ運用に対して、ベンチマークと連動することを目的としているのがパッシブ運用です。
パッシブ運用型の投資信託はインデックス型とも呼ばれ、日経平均株価やTOPIX、そのほか海外の株価指数などに連動するように運用されています。
■アクティブファンドのメリット
アクティブ運用のメリットは「高利回りが期待できること」と、「市場全体のリスクを直接受けない」という2点です。
パッシブ運用インデックス型だと市場全体が下落している時に連動して下落するので、影響をもろに受けてしまいます。
アクティブ運用が持つ最大のメリット、その思惑通りになれば高い利回りが実現し、投資家の資産を大きく増やすことができます。
アクティブ運用の反対であるパッシブ運用は相場全体の値動きと連動するため、株価全体が下がっている時は投資信託の基準価額も下がります。
しかしアクティブ運用であれば市場全体ではなく高い利回りを稼ぎ出すことを目的に銘柄を絞って運用しているため、市場全体が下げているような時でもその中で上げている銘柄だけで運用されている投資信託であれば、「一人勝ち」の可能性もあります。
また、アクティブファンドはファンドマネージャーが相場下落時に資産を守ってくれるという利点もあります。
ですからアクティブ運用を始めるにはファンドの見極めがとても重要になってきます。
■アクティブファンドのデメリット
1つ目は、手数料の高さです。
パッシブ運用であれば比較的簡単に運用できるのですが、そのベンチマークを上回る運用をしようと思うとその分手間がかかります。手間がかかるということはファンドマネージャーの報酬も高くなるため、手数料が高くなってしまいます。
しかしノーロードと言われる手数料の無料のファンドもいくつも存在しています。
もう1つのデメリットは、運用成績の不安定さ、つまりリスクが大きいということです。
しかし、銘柄選びをきちんとするという条件はつきますが、実際に高い利回りをマークしているアクティブ型投資信託はいくつもあります。
■アクティブファンドの選び方
先ずは、手数料の安いファンドを選ぶことをおすすめします。
ノーロードと呼ばれる投資信託を選ぶべきです。
そして、ベンチマークを上回っているモノを選ぶことです。
アクティブ投信である以上TOPIXなどの成績を上回っているものを選ぶべきです。
その長いファンドの歴史の中である程度「継続的に」上回っているのが条件です。
そして、最後にあまり信託報酬は気にしないことです。
値上がり率や高配当ランキングからファンドの組み入れ商品を見ながら自分に合うファンドを見つけて下さい。
■ さいごに
最近はインデックスファンドが脚光をあびるようになり、アクティブファンドは インデックスファンドには勝てないという意見がかなり増えてきています。
たしかにアクティブファンド全体で見るとインデックスファンドのリターンと ほぼ変わらず、データのとり方によっては、インデックスファンドのほうが リターンが高いなんてこともあります。
確かに10年の長期のリターンで比較をしてみても、インデックスファンドに勝てている ファンドはかなり少ないのが現状です。
しかし、そんなファンドの中にも優れたアクティブファンドが存在しているのも 事実です。
人によっては、優れたアクティブファンドを事前に選ぶのは難しいと 切って捨ててしまう人もいますが、しっかりと分析することで、優れたアクティブファンドを選択できる確率は 圧倒的に高くなります。
商品選びを間違えなければ確実に高い利回りを得ることができるのです。
最近では、インデックスファンドしか投資対象として気にかけないという方も少なくないと思いますが、投資をしなくてもアクティブファンドの運用姿勢を調べることは、資産運用の勉強になり、今後に役立ちます。
中には物凄いパフォーマンスを出しているファンドもあります。
調べてほしいものです。